Carのレビュー

スバル インプレッサ WRC 1999

インプ

WRC大好き人間として、まずこの車ははずせません。この車、よく見るとコリン・マクレーの名前が窓に入ってたりします。1999年というとトミ・マキネンが三菱で優勝してたころですね…。まあそんな話は置いといて。

なんといっても乗りやすいです。どこまでもグリップしてくれる車であり、良く曲がるし、加速もいいです。しかし、グリップがあまりにも良くてかなり不自然な気もします。リアが流れ出してからも制御しづらい。また、デフォルトの設定だとサイドブレーキが強すぎて使いづらいので、もっと効きを弱く設定してやるといいでしょう。ハンドブレーキの設定の仕方はcar.iniのいじり方を参考にしてください。自分はmax_handbrake_torque=2000に設定しています。

それから、この車はエンジン音が凝ってます。ターボ車ならではのブオオというエンジン音、そして、あの「プシュー」という大気開放音も多少大げさに鳴ってくれますよ。

ところで、この車にはグラベル(砂地)仕様も用意されています。下のリンク先のページへ行くと、下のほうに「gravel version」と書いてあるのが見えると思います。このファイルをダウンロードして、インプレッサのフォルダに中身を上書きしてやれば車がグラベル仕様になります。このとき、インプレッサのフォルダを事前にコピーしておいてから、コピーしたフォルダをグラベル仕様にしてやるとターマック(舗装路)仕様だった元の車とグラベル仕様が両方使えて便利です。

ついでに一つ。本来この車は4輪駆動(AWD)ですが、これは大人の都合によりFR仕様になっております。

作者:Mitch Bomcanhao氏 オランダの人らしいです

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トヨタ スプリンター・トレノ(藤原とうふ店仕様)

パンダトレノ

来ました、頭文字D仕様パンダトレノ!いわゆるハチロクってやつですね。あの漫画のファンって何かと厨房扱いされるんですが…しかし、この車は非常に良くできてますよ。車内にパンダのキーホルダーみたいなのがぶら下がってたり、雑誌がシートの上に散らかってたりとかそういう細かい部分が気合入ってます。

さて、肝心の「走り」に関してですが、、、パワーが無い!もうこれに尽きますねw

あと、おそらくタイヤに問題があるせいではないのかと思うですが、この車、一度リアが流れ出すとアクセルを踏んでも後輪が空転するだけで全然トラクションがかからなくなってしまうため、ドリフトがしづらいです。(しばらく乗ってみたところ、前輪のグリップの無さも原因かとも思いました。エンジンの出力を一時的に上げても、前輪のグリップが全然足りないために超アンダーステアな状態になってしまうのです)ただ速度が出ている時ならブレーキングでリアが流れてくれるので、2速や3速に入れた状態で中速コーナーを4輪ドリフト状態で通過するというのであればやりやすい。低速のヘアピンでサイドを引いてもドリフトできますが、とにかく立ち上がりが遅くてもどかしい…。

エンジン音は独特の「ドロドロドロドロ」という音。昔のアメ車みたいな音ですねw

作者:Endo氏 GTapexの管理人さんです。
iniファイルの設定はCosmo氏

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Lotus Elise Mk1

Lotus

(しつこいようですが)スーパー7で有名なロータスです。スーパー7に乗りたい方はRacer-Xtremeで「Caterham」というブランドの車をダウンロードするといいですよ。

この車、実はMR(座席のすぐ後ろにエンジンが置いてあって、後輪駆動)車なんですよ。見た目もポルシェのボクスターとかと似てますね。(以前はRRだとか書きましたが、本当はミッドシップでした、すいません…。)

さて、走りですが。一言で言うなら鬼アンダーwとにかくアンダーステアです。少しでもアクセルを踏んでいると後輪に加重がかかってしまい、ハンドルを切っても前輪が滑ってしまうだけで一向に曲がりません。まあその分、コーナーからの立ち上がりではしっかりと後輪がグリップしてくれるのですが。

ところで、最近になって気づいたのですが、この車はフロントのアンチロールバーをやわらかくしてやるだけで一気にアンダーステアが軽くなります。car.iniをよく読んでみるとフロントのアンチロールバーがk=27240という固さになっているうえ、リアのアンチロールバーが無い!これじゃあアンダーになって当たり前です。フロントのロールバーをk=15000ぐらいにしてやると嘘のように良く曲がるようになります。

それから、ブレーキの効きがかなり急になっているため、ちょっと踏んだだけでタイヤがロックしてしまいます。car.iniのいじり方で解説している、wheelに関する部分、braking_factorの値を1にしてしまうと乗りやすいと思います。リンク先にアンチロールバーの設定についても解説してあります。

車の作者(NightEye氏 彼は僕と同い年らしいですよ!)の許可を得て、ファイルのミラーを置きました。下のリンクから直接ダウンロードできます。
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この車のいじり方

日産 スカイライン HT2000 GT-R KPGC10(1971年)

ハコスカ

70年代のスカイライン!「ハコスカ」ってのはこの時代のスカイラインのことらしいですね。自分にとってはスカイラインと言えばR32、R33、R34ですが、これもこれでなかなかいいです。でもゴーンさんが来てから後のスカイラインはどうにも好きになれない…。シルビアもなくなっちゃったしなあ。経営者としては優れた人なんでしょうけどね。

さて、走りについて。ハチロクよりもパワーがない!これでも当時の日本車としては最高レベルなんでしょうけど。でもよく曲がりますよ。同時期のアメ車と比べてもやはり乗りやすいですね。そして、いくらパワーが無いとはいえ立派なFR車ですから、ドリフトしようと思えば案外できます。

とんでもない性能のマシンたちに乗りなれてきたら、息抜きにこういう車に乗るのもいいかもしれませんね。のんびり走るのには最適です。停止状態からのスタートは遅いですけどコーナリングには全くストレスを感じません。

作者:Endo氏 GTapexの管理人さんです

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Motorbike

バイク

二輪です!Racerは本来は二輪のシミュレーションには対応していないのですが、ちょっとした裏技を使うと二輪らしきものを作ることが出来ます。ただし、挙動には不自然な点が多いです。コーナーでの車体の傾きかたとかは結構それっぽいんですが、恐ろしいことに加速すると車体が前に傾き、ブレーキをかけると前輪が持ち上がるのです!何じゃこりゃ。また、高速時にふらついたりもするんですけど、そんなことが気にならないぐらい乗ってて楽しいです。

デザインは作者のオリジナルとのことですが、見た目は10年以上前のホンダのVFRとかNSRとか、同じぐらい昔のDucatiの750 Sportとかに良く似てます。二輪のことは全然わからないのに知ったかぶってみましたw

いやー、いいですね二輪は。リプレイで見たりすると改めてかっこいいですよ。何より乗って面白い。

エンジンをかけるときは、クラッチを切ったまま、ある程度アクセルを開けながらスターターのボタンを押さないとかかりにくいかもしれません。それと、バイクですので1万回転以上までエンジンが回ります。だんだんものすごい音になってきますが、速さを重視するなら1万2千回転ぐらいまで回してからシフトアップするといいと思います。

作者によるとこれはあくまでbeta4バージョンだそうです。これからさらに見た目をもっと作りこんでいき、その後乗り心地をさらに改善していきたいとのこと。外見だけスズキやヤマハのバイクにしてあるモデルをそのうち発表してくれるということらしいです。楽しみだなあ。

ところで、このバイクはステアリングにリニアリティーが設定されてしまっているため、かなり乗りにくくなっています。なので、car.iniのいじり方内の「steer」の項目の「linearity」の解説を参考にして改良してください。

作者:Prometheusさん Prometheus' Racer Page

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スズキ アドレス110

原付

スズキのスクーターです。排気量は110ccなので国内では小型自動二輪車という扱いになり、小型か大型の二輪免許がいりますが、海外では125ccまでが原付という扱いの国が結構あるらしくて(たとえばこのバイクの作者の住んでいるイギリス)普通自動車免許があれば乗れるらしいです。

何しろ原付なので、加速も遅いし、どんなにがんばっても最高速度は100キロ程度ですね。普通のスクーターと同じようにギアもないです。実際に使える速度としては40キロぐらいまでだと思います。

しかし、たとえゆっくり走っていても楽しいのがRacer。それに車体がとにかく小さいのでコース内の建物の中にも入れたりします。すごく細かい部分まで作ってあるコースを探検するのに便利ですよ。なおこれも一つ上のMotorbikeと同じようにステアリングのリニアリティーの設定を変更した方が乗りやすいです。

作者は「Motorbike」と同じPrometheus氏。彼は日本のバイク、特にスズキとヤマハのバイクが好きらしいです。

作者:Prometheus/Matt Prometheus' Racer Page

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ホンダ NSX

NSX

自分にとって、ホンダという会社はNSXの生産を終了した時点で終わりました…。S2000はいいと思うんだけど、シビックは妙にでかくなっちゃったしなあ。。。そんなホンダが作り上げた、日本車史上最高(個人的には世界最高)のスーパースポーツカーがNSXです。ホンダのNSX特集ページがすごく充実していて、詳しく知りたい人は読んでみると面白いですよ。エンジン内部の部品を手作業で削ってバランス取りをしているとかいろいろ物凄いことが書いてあります。

そのままだと多少乗りにくいので、積極的にアンダー方向へセッティングをしてやるといいと思います。そうした方が実はドリフトをするときにも安定してリアを流せたりしますから。

ちなみに黒澤元治氏は10年以上も歴代NSXを愛用しているそうです。

作者:Some1(主なモデリング)、Outlaw(iniファイルの作成)、Cosmo°(おなじくiniファイル担当)、およびおなじみのEndoさん(タイヤのモデリング担当)

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リンク先のスレッドの一番目のポストに貼られたリンクからファイルをダウンロードしてください。「I said enough. Download and try.」という文のすぐ下のリンク

Mercedes-Benz w25/125 'AVUS'

シルバーアロー!

1950年以前のまだF1が開催されていなかった時代にも「グランプリ」という名前のレースが行われており、これはF1の前身となるものでした。1934年、ニュルブルクリンクにおけるグランプリ・レースにおいて、メルセデスのチームはわずかに規定重量を上回ってしまったマシン(ドイツを表す「白」で塗られていた)の塗装をはがして、銀色のアルミむき出しのままレースに出走させ、見事優勝しました。これこそが「シルバー・アロー」という言葉の由来です。

当時、ナチスによる国家的な後押しを背景にメルセデス・チームのマシンは無敵を誇り、このマシン「w125」に至ってはV12エンジンを搭載し、特にニュルブルクリンクの長いホームストレートでは時速360キロにも達したと言われています。シルバー・アローの速さの理由には、このなんとも「まるっ」とした空気抵抗の少ないボディー形状もあったようです。

なお、デフォルトの設定ではディファレンシャルが完全にオープンになっており、これも乗りにくさの大きな原因だと思われます。car.ini内の「differential」の中にある、「locking_coeff」を50かそれ以上にするとだいぶ乗りやすくなりますので調整してみてください。なお、locking_coeff=100で最大ですので、100以上にしても意味はないです、たぶん。(実は130とかにしてもそれはそれで効果があるらしいですけど。)

作者:Fabian Junker.

作者のサイト(メニューの「Download」を押すと出てくるページからどうぞ)

スバル インプレッサ WRX STi(2004)

Impreza WRX STi 2004

この車はRacerにおいては珍しくちゃんと四輪駆動になっていて、初めて乗ってみたときから「ん、なんだこれ?」という違和感のようなものに気づきました。なんというか、案外ランエボっぽいんですよね。妙にリアが流れやすい。

デフォルトのままではいくつか問題点がありまして、まずリアの車高がやたらと高くなってしまっています。見てわかるぐらいおかしい。後輪のサスペンションを自然長を短く、ばねの強さも多少弱くしてやったほうがいいです。それだけでだいぶまともな挙動になります。ついでに、風切り音がやたらとでかかったりします。ただエンジン音はわりと静かですね。でも回転が上がってくるとなにやら電気カミソリのような音になってくるのだが…w

なお、以前にも書きましたが、Racerの四輪駆動はいまだ不完全なシステムです。car.ini内での記述も、あくまでRacerに存在するシステムを利用して「四輪駆動のような」動きにするためのものです。そのため、フロントにはディファレンシャルが無いし、そもそもセンターデフが無いので前後輪の駆動力配分は常に一定のまま。

現代の四輪駆動車というのは優れたコンピューター制御があってはじめて成り立つものであり、駆動力配分の制御システムを作るためだけにエンジニアがずーっと研究開発を行ったりするようなものですから、実車と同じレベルで四駆をシミュレートするのって実はかなり難しいんですよ。このあたり、Richard Burns Rallyなんかは結構頑張っているのでしょう。

ところで、この車は四駆にするための記述にもかなり間違いがあったので、足回りも含めて直してみました。ハンドルがまるで切れなくなっているので、そこは好みで調整しなおしてください。car.ini tuned by Jokerman

作者:scw(SCW's 3D Warehouse)

この車をダウンロード41番と56番の書き込みにあるファイルをダウンロード。

マツダ アクセラ

マツダ アクセラ

マツダのセダン、アクセラです。非常に軽快な走りと、自然な挙動とでひそかなお気に入りだったりします。

作者:Kevin Westさん

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「Racerの解説」の目次