Advanced

「Advanced」の項目では、主にアナログジョイスティックを使用したときのための設定を行います。

図18
図18

先ほどの図16の画面の下の左から2番目のボタン、「Advanced」をクリックすると図18の画面になります。これまでの解説で大体の設定方法はわかっていると思いますが、ここではもう少し細かい設定ができます。この設定画面に関しては、アナログスティックなどが付いたジョイパッドを持っていないのであればいじる必要はないでしょう。

さて、今回の設定でも、ジョイパッドのボタンに割り当てたい機能(Function)のところをクリックして設定していく、というのは変わりません。なんのことやらさっぱりという人はまず「コントロールの設定」を読んでください。

アナログスティックでの設定をする際に気を付けてほしいのは、かならずニュートラル(スティックをどの方向にも倒していない状態)の状態で「Function」をクリックし、図19の画面が出たらスティックをいっぱいに倒し、もう一度ニュートラルに戻して終わり、という手順を守ることです。そうすれば図18の画面に戻るはずなのですが、手順を守らないとうまく設定できないことがあるので注意しましょう。。

図19
図19

また、このときできる限り真っ直ぐスティックを倒すようにしましょう。例えば横方向の軸をハンドルに割り当てたいのなら、割り当てる時に縦軸には入力しないように、真っ直ぐ左(もしくは右)に倒しましょう。そこまで厳密にやらなくても認識してくれますけどね。実は左下に出ている数字はそれぞれの軸についてどのぐらいスティックが倒されているかを表示したものです。コレを見ながら機能の割り当てをしていくのもいいでしょう。また、右上に「Check」という文字がありますが、この下にずらっと並んでいるのは、それぞれのボタンがどれぐらい入力されているかを示すコマです。割り当てがおわったあとコントローラーをガチャガチャいじるとここがピョコピョコ動くわけです。

ちなみに、私は左のスティックの左右をハンドル、右のスティックを前に倒すとアクセル、手前に倒すとブレーキ、プレステのコントローラーでいえばR1がクラッチ、L1がスターター、L2がシフトダウン・R2がシフトアップ、×でサイドブレーキという風に設定しております。振動の有無は基本的にコントローラー側のスイッチで選びましょう。

さて、「Check」の左側には、左から順に「Rise sens.」「Fall sens.」「Linearity」という項目があります。「Rise sens.」と「Fall sens.」は自動で設定されるようですが、「Linearity」は自分で設定しましょう。

「Linearity」、直訳すると「直線性」になりますが、これはスティックを倒した時、ハンドルがどういう切れ方をしていくかということを決定する項目です。リニアリティーの説明のために図を作ってみました。
リニアリティー

先に言ってしまうと、この図の左側のグラフがリニアリティーを100%にした状態(つまりLinearityのコマを右いっぱいに動かした場合)、右側のグラフがリニアリティーを50%ぐらい(Linearityのコマは真ん中ぐらい)にした状態となっています。X軸はスティックの傾き、Y軸は実際にハンドルが切れている量と考えてください。もう大体わかると思いますが、リニアリティーを低めに設定することで、「ちょっとだけスティックを傾けるとすごくちょっとしかハンドルが切れない」「大きめにスティックを傾けるとかなり大きくハンドルが切れる」というようになるのです。もちろん、「半分ぐらいまでハンドルが切れた状態」というのは作りにくくなってしまいます。僕は左側のグラフのような状態に設定しています。が、ル・マンやドラッグレース用のコースなどを走る場合は200キロ以上スピードを出して走るため、直線での安定性を優先するためにわざとハンドルを切れにくくする必要があります。こういうときにリニアリティーを低めにすると便利です。ただしコーナリングはしづらくなるので注意。

一番下のほうにある「shift rev」や「shift1」などと書いてある項目ではシフトレバーの設定をします。ジョイパッドや、下で挙げているGTフォースではシフトアップとシフトダウンの設定さえすればいいのですが、実車と同じようなタイプのシフトレバーの場合、それぞれのギアに割り当てをする必要があるわけです。ギアをニュートラルにして「Shift 1」をクリックし、レバーを一速にいれて、画面が変わったらニュートラルに戻す、という作業を繰り返して設定をしていくことになると思います。持ってないから実際のところはわからないんですけどね…。

さて、「Function」の一覧に「POV Yaw」と「POV Pitch」というのがありますが、これはおそらく視点をコントローラーなどを使ってぐりぐり動かせるようにできる機能だと思います。しかし、うまく動きませんw公式の解説をもう少し研究してからまた解説を追加します。

ステアリングコントローラーについて

ステアリングコントローラーというのは要するにハンドルの形をしたコントローラーのことです。国内で最も手に入りやすく、知名度も高いのはGT Force Pro(ロジクール製)でしょうね。これはハンドルとアクセル・ブレーキペダル、シフトレバーがついているというものです。これはグランツーリスモなどの家庭用ゲーム機ソフトでも使えるコントローラーですので、持っている人はそこそこ多いようです。

ほかにも、現在は販売していませんがActLabsという会社のステアリングコントローラーは非常に出来がよいそうです。ハンドルもすごく高級感がありますし、シフターは限りなく実車に近い使用になっており、ギアの数をプレートを換えることで選べるようです。



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