AIモードについて

AIモードとは、自分が走った時のデータを記録しておき、大体それに沿ってコンピューターが車を走らせてくれる、という機能のことです。これを使えば競争している気分になるというシステム。

自分の周回を記録するにはまず、周回を始める前にCtrl+F6でAIモードをオンにし、周回が終わったあとでCtrl+F7を押します。注意して欲しいのが、ここで記録されるのは自分が走ったときのラインだけ、ということです。アクセルやブレーキ操作に関するデータは記録されず、自分の走ったラインに沿ってコンピューターが自分で考えながら車を走らせるということらしい。だから自分がどんなにドリフトしてても、コンピューターはフツーにグリップ走行してる、ということも良くあります。

このAI機能は「Spline」というデータが無いTrackでは使えないです。splineが無いTrackではCtrl+F6を押した途端強制終了してしまいます。強制終了するとなにやら大げさな確認画面が出てきますが、「close」を押して消してしまってかまいません。システムが壊れるとかいう類のエラーではないですから。

splineってのは、Trackを作る際に設定するんですが、「道」を示すためのデータみたいなものです。TrackEdというツールでやってみるとわかりやすいんですが、「spline」というシステムはRacerにおいて結構重要なシステムであったりします。地図を表示する時も、このsplineのデータを使って表示しているんです。だからsplineがないTrackでは地図も表示できません。

実際のspline
実際にはこんな感じになっています。車が通る道の上に、横方向にいくつも緑色の線がありますよね?これがsplineです。splineについては別のページでさらに詳しく解説します。基本的には、F6を押した時に異常なく地図が表示されるコースはsplineが設定されている、と考えてください。

AI用に走行ラインを記録する時、splineの端(splineの端は右側は赤、左側は緑で表示されます)からはみ出ないように気を付けましょう。車の中心線が道路の外に出たらそこでラインの記録が途絶えてしまうと考えてください。なるべく道の真ん中を走りましょう。正常にラインが記録されている場合は、「@」を押すと出てくるコンソールに「AI line6 recorded 13%」とかいうのがどんどん表示されていきます。いい周回ができたらCtrl+F7を押して保存。ここで「AI storing last lap as racing line」と表示されたら成功です。

では早速AI車を走らせてみましょうか。メニュー画面で「Quick Race」をクリック。

図29
図29

図29のような画面が出てきます。AI用のデータはtrackごと、車ごとに記録されるので、AI用データをすでに作成してあるtrackを選び、なおかつ「AI Car」にはAI用のデータを用意してある車を選ばなくてはいけません。「Player car」は好きな車を選んで大丈夫です。「Laps」は何周で終わりにしたいかを決めます。それから、AI carの数を2以上にするとかなり重くなるかもしれません。ていうか、PCの性能が低い人(管理人もそうですがw)はAI車、プレイヤー車ともになるべくグラフィックがしょぼい車にすると無難です。全部設定できたら「Race」をクリック!

うっかりすごく上手く走れた周回を記録してしまうと、AI車をなかなか抜けなくてフラストレーションがたまりますwただし、前述のようにAI車はsplineの中でしか走らないし、ドリフトもあまりしないので、F1のように縁石踏みまくって走ったり、WRCのようにコーナーカット(イニシャルD風に言えば溝落としですか)していけば抜けないこともないです。でも抜くのって本当に難しいですよー。今年(2006年)のサンマリノGPで、シューマッハをまるで抜けなかったアロンソの気持ちがよくわかります。


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