Ore1GPってどんなゲーム?

Racerがあくまで「車のシミュレーション」に重きを置いているのに対し、Ore1GPはあくまで「レース」にこだわっています。常にネットにつながるようになっており、各プレイヤーはそれぞれポイントを獲得していくことで順位を競い合う。また、そのコースでのファステストラップを出せば、その情報がすぐにアップされてランキングの一番上に自分の名前が出るのだ!

わかりやすい形で他のプレイヤーと競い合えるため、コースを覚えること・ミスなく走ること・より速いセッティングを見つけることなど全てに対して自然とモチベーションが高まりますし、なによりも、ランキングが上がったときやファステストラップを出した時が本当に嬉しい。特にモータースポーツ好きな人間にとっては最高ですよ。

また、Racerほどグラフィックに凝っていない分、動作は非常に軽いです。車のポリゴン数が少なめなので見た目は多少ショボイですが、コースのグラフィックはなかなか良く出来ていますし、なにより少し古いPCでもサクサク動いてくれるのがいいです。

さらにマルチプレイにもちゃんと対応しています。ただ、既知のバグとしては5人以上接続するとソフトが強制終了してしまうトラブルが報告されています。自分も体験しました。4人までならかなり快適にプレイでき、チャット機能などもちゃんと使えます。Racerも最新バージョンではマルチプレイヤー機能が整備されていますが、まだまだ不完全なものです。Ore1は単純にネット対戦モードを選ぶだけでかなり簡単に遊べるのがいいですね。

全体として、思いのほかきっちりと作ってあって完成度が高いゲームであり、致命的なバグも少ないです。ただしいまだ開発途中の部分もあります。

作者であるオレー氏について

ところで、このゲームのスレである「レースゲームを作ろうぜ!」スレでは、どちらかといえばゲーム自体よりも作者であるオレー氏の方が人気ですw最近ではもはや萌え対象にされつつある…。一見粗暴な言動なんですけど、実はスレへの書き込みに対してすごく丁寧に返答しているんですよ。いわゆる「親分肌」ってやつでしょうか。

オレーさんはどうやら僕とほぼ同い年らしく、大学に通いながらバイトをしてひたすらOre1GPを製作しているようです。実はこのゲーム、開発が始まったのは2003年なんです。それ以来、途中で投げ出したりせずに根気よく開発に取り組んでるのはすごいと思う。そういうわけで、ゲーム自体はもちろん、ゲームの製作者であるオレー氏がすごく魅力のある人物なんですな。

また、マシンのモデリングやプログラミング、その他グラフィックスなどの製作に協力しているたくさんの人々のことも忘れてはいけないでしょう。とても「開かれた」ゲームであるため、実にいろんな人が開発に参加しています。

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