自作曲置き場

自分が作った曲を置いておく場所です。感想などありましたらブログのコメント欄に書き込んでいただけるとうれしいです。

The Clean Well

またもや16ビートを多用したリズムトラックになってます。シンセサイザーの不穏なアルペジオパターンから始まり、そのコードを延々と繰り返しつつリズムパターンの変化で面白みを出すような、一発コード系の曲にしました。しばらくすると909系のキックの音がドッ・ドッ・ドッ・ドッと入ってきて、四つ打ちになるのかと思いきや、いきなり16ビート全開のグルーヴィーなパターンが始まり、アコギのアルペジオが入って荘厳な雰囲気になったり…

最後にテリー・ボジオ風のハードなドラムが入って終わります。ちなみにタイトルの由来は、私の好きなとある声優さんの名字をそのまま英語にしただけというひどい話…(笑)

2008年7月17日公開

Into Shadow

DJ Shadowのような曲が作りたくて作った曲。このころちょうどギター教室でも16ビートを教えてもらっていたので、いろいろ学んだ知識を活かして16ビートらしいリズムアレンジを考えました。

ドラム音源には、以前からずっと使っているシンセ、E-MUのProteusX LEに入っていたキットの音を使っています。さらに1拍目の頭だけは別の音源でバスドラムの音を鳴らして重低音を補強してみたりもしました。スネアはmicroKONTROLにオマケで付いてきたUVI Korg Edition 2の音を使ってます。

45秒目あたりから入ってくる、メロディを弾くギターの音にはロータリースピーカーをシミュレートしたエフェクトをかけています。mda-vstというサイトで公開されている各種エフェクトのセットの中にあった、「Leslie」というプラグインを使いました。

一番最後のクリーンなギターのソロは、いつもどおりHughes&KettnerのEdition Blue 15-RをSM57でマイク録りしたものです。確か、BOSSのGT-8で軽くオーバードライブとディレイだけかけてアンプのInputにつないで鳴らしてたと思います。

ちなみにコード進行はひたすらE♭m7とB♭m7の繰り返しだけです。今回のテーマはあくまで「16ビートでのリズムアレンジ」だったので、曲の構成も一つのメロディをひたすら繰り返すシンプルなものにしました。その代わり、クラビネットの伴奏は細かくテンションノートを入れたりしています。

2008年4月6日公開

His Lonely Wish

6度の音が入ったEのコードを使ってみようと思ってアコギを爪弾いていたら、いつの間にかC#m7になっていたという曲。2弦開放の音が特徴的なアコギのアルペジオから始まります。

今回はドラムの打込みにやたらと気合が入っており、前半のクローズド・リムショットの音はもちろん、オープンリムショットも細かく入れてみたり、あるいはライドの音にしてもカップとエッジを使い分けたりなど、かなり手間をかけて作りこみました。

1つ目のクリーンなリードギターはHughes&Kettnerのトランジスタのアンプに直結で弾いた音で、これはわりと気に入っています。少し歪みが入った2つ目のリードと、ディストーションがかかった感じの3つ目のリードは、GT-8のアンプ・シミュレーターを通してからアンプを鳴らしてSM57でマイク録りした音なんですが、こちらは音に関してまだ不満が残ります…。本物のチューブアンプを家で使うのはさすがに難しいので、いずれはちょっと高級な歪みペダルなども購入して歪みの音質の向上を図りたいですね。

今年の夏にコミケでまた発表する予定の同人CDでは、ここにさらにベースも加えたたものを収録したいと思います。

作っている間は純粋に音楽理論的な発想のみで作業を進めていたような曲なのですが、完成した後にどんなタイトルにしようかと考えたときに、このころ再放送で観ていたアニメ「コードギアス」のことを思い出したのでこんなタイトルにしてみました。

2008年1月23日公開

メイド喫茶ブルース

自分の生涯で、初めて作ったボーカル曲です。まあ、歌詞はほとんどネタですが(笑)、楽器は真剣に弾いてます。ロベン・フォードのような曲を作りたくて作った曲です。リードギターの音色も多少ロベン・フォードを意識してますね。

実は、一番労力をつぎ込んだのはドラムの打込みでした。タイミングはそれほどいじっていないのですけど、ベロシティはかなり細かく揺らしてます。一番最後のシンバルなどはキーボードを自分で叩いたりもして打込みました。

ギターはフレーズが決まったあとはすぐに録音が終わりましたが、ベースの録音にかなり手こずりました。普段はギターしか練習していないので。右手中指に水ぶくれができました…

これでもかなり頑張って声を出したのですが、ボソボソした歌い方にしか聞こえませんね。もっと大きな声で歌う必要がありそうです。ボーカルは音程も怪しいですが、ブルース曲なのでその辺は適当です。

この曲を、田中理恵さんと石黒正数さんに捧げます。

歌詞はこちらからどうぞ

2007年11月3日公開

虚しき心

Headwayのアコースティック・ギターを買って、早速作ってみた曲。開放弦を混ぜつつ、少し複雑なテンションを加えたアルペジオで始まり、同じギターで別録りしたギターソロが入ります。ちょっとした曲ですが、自分ではわりと気に入っています。

この頃、ギターを人に習い始めてからちょうど一年ほど経過していたのですが、このあたりからようやく演奏技術が向上してきたように思います。

2007年10月14日公開

In his warm dream

ここまでずっと暗ーい雰囲気できたので、ここらで明るくてやさしくて感じの曲を入れようかと思い作った曲です。私が曲を作るとなぜか全て短調(つまり陰気な曲)になってしまうのですが、久しぶりに長調の曲です。

自分としては結構気に入っている曲です。今まで作った中では一番きれいな曲だと思う。ちなみにこの曲、あえてギターは弾かずにシンセだけで作りました。作曲はほとんどSONAR LE上で行ったのですが、ミックスはSONAR6でしています。2006年の年末にパソコンを自作してSONAR6も買ったのですよー。

第1セクションに使ったシンセ

まず最初に聞こえてくるストリングス系のシンセ音ですが、これはSONAR6にバンドルされているシンセ「Cakewalk TTS-1」にあった「Warm Pad」という音。ストリングスじゃなくてパッドですね。かなりオーソドックスなシンセ音ですが、なかなか便利に使えます。ちなみに、この曲に使ったSONAR6付属のシンセはTTS-1のみで、他はほとんどがフリーのシンセ。

次に聞こえてくるエレピの音は、LazySnake。もちろんフリーですが、パラメーターが豊富でかなり音を作りこめるシンセです。でも出音はあくまで良質なエレピ音。今回はあくまで優しい音を作りたかったので、シンセ側でもアタックを弱めに設定、アンプ部でもあまり歪ませない設定でいきました。さらにSONAR6付属のVC-64(EQやコンプ、ノイズゲートなどが全て内蔵されたプラグインエフェクト。通すと音が太くなる!)で高域も低域もカットしてしまうセッティングにして、とにかく耳ざわりの良い音に仕上げています。その分ヌケは悪いけど。

第2セクション

さて、ここからはE-MUの0404にバンドルされているシンセ、Proteus X LEを使いまくりました。もう、これでもかというぐらいに。

まずはバイオリンの音。これは「Strings」カテゴリ内にある「Solo Quartet」というプリセットの音です。なかなか本物っぽい音ですよね。ちなみに、KORGのMIDIコントローラー、microKONTROLを使って、シンセ内部のパラメーターを常に調整しながら鳴らしています。短い音符が並ぶときはアタックをきつめに、のばす音のアタックはやわらかめにすることで、速めのフレーズが一音一音はっきり聞こえるし、ゆっくりしたフレーズは優しい感じの音になってくれます。そういうのって、楽器を弾く人が無意識に行っていることなんですけどね。

あと、ピッチカート(バイオリンやチェロ、コントラバスなどの弦楽器を弓を使わず弦をはじいて音を出す奏法)の音も聞こえてきますが、これも「Strings」カテゴリ内にあった「Pizzicati」というプリセットの音です。そのままだとあまりにアタックの早い音なので、これもアタックを少し遅めにして「重さ」を演出しました。

1分ちょうどぐらいから聞こえ出すクセのある感じのシンセ音はBB303iというシンセ。LPLL2を作ったBUZZROOMが以前配布していたフリーのシンセです。なお、いまでもダウンロードできるサイトがあります。

そのままでも過激な音なのですが、SONAR付属のアンプシミュレーターを使って歪ませてみました。さらにディレイもかけることで広大な空間で鳴っているような聞こえ方にしています。あくまで冷たくて硬い感じの音にしたかったので、リバーブはLexicon Pantheonを使っています。ちなみに、このLexiconのリバーブはSONAR6のProducer Editionにしか付いていないものです。でも単体で買うと何万円もする超高級リバーブ(プロの世界では超定番のリバーブ)なので、はっきりいってかなりお得だと思いますよ。学生のうちにProducer Editionのアカデミック版を買っておくといいでしょう。アカデミック版だと、普通に買うのより2万五千円も安いです。

第3セクション

第2セクションが終わったあと、木管楽器によってメロディが再び演奏されます。この木管の音はProteus X LEの「Wind」カテゴリにある「Flt/Oboe/Bone」というプリセット音。これもKORGのMIDIコントローラー、microKONTROLを使って、ビブラートをかけまくりました。やはりビブラート量をリアルタイムに調節してやると、聞こえ方は全然違うんですよね。

あと、このセクションで聞こえてくる、泡がプクプクいっているような感じの変な音はProteus X LEの「Pad」カテゴリにあった「MetalBeats」という音。名前と音があまり合っていませんね。この音は左に振ったり右に振ったりを繰り返して鳴らしているので、ヘッドフォンで聞くと面白いかもしれませんね。

それと、後ろで「グォーッ」て感じに聞こえる低いストリングス音は「Synth」カテゴリにある「Gritstrings」。

最後に、かなり小さめの音で主旋律とは別のメロディーを弾いている音があるのですが、これはfxpansion製のフリーのシンセ、「Mysteron」を使っています。テルミンをシミュレートしたシンセで、とぼけたような感じのなかなか面白い音がします。が、現在は配布を終了してしまったらしい…。でもKVRでテルミン系のシンセを探せば多分同じようなものが見つかると思いますよ。

ちなみに、この主旋律に対して、別の旋律をシンセで鳴らしてからませる、というやり方はレディオヘッドの「OK Computer」に収録されている曲、「Paranoid Android」を聞いていて思いついたアイディアです。まあアイディアっつっても、音楽的にはごく当たり前のことですけどね。対位法をやっているわけでもないし。

レディオヘッドはいいですよー。彼らの曲には無限と言っていいほどの量のアイディアが詰め込まれていて、これまでにもたくさんのインスピレーションを与えてくれました。自分でも曲を作るようになってから改めて聞いて、以前にもましてその素晴らしさが分かりました。

第4セクション

第3セクションが終わると、全ての楽器の音が静まっていくのと同時に、雨の音が聞こえてきます。これは、Tweakbench製のプラグインシンセ、「field」の音です。実はこれはシンセでもなんでもなくて、実際に録音された音を鳴らしてくれるサンプラーのようなものでして、野外録音で収録された街の雑踏、学校の生徒たちの声、家庭で聞こえてくる子供の足音や猫の泣き声などなど…。とても面白いです。しかも、驚いたのは、日本で録音された音声が入っていること!「Shibuya」という音が入っていたりします。

雨の音が消えていくのと共に鳴り出すシンセ音は、これもTweakbench製の「tapeworm」。メロトロン風のシンセなのですが、かなりアクの強い音がします。でもメロディを弾かせるにはこれぐらい目立つ音の方が良かったりするんですよ。

それと、tapewormが奏でる旋律の後ろでコードを弾いているのは、序盤にも出てきた「Cakewalk TTS-1」に入っていた音。こっちでは「Voice Oohs」という、男声コーラスのようなサウンドをプリセットから選んで使っています。

ミックスについて

今回、ミックス時にはSONAR6付属のVC-64がかなり活躍してくれました。これは本当に通すと音が太くなるので、相当便利に使えるブツですよ。コンプをかけるだけではなくて、本体のゲインを軽く上げてやるのが音を太くするコツです。しかもEQもついていますから、これだけで音作りの大部分を完結させることができます。

あと、SONAR6付属のエフェクトではSonitusのコンプとリバーブも使いました。このSonitusのエフェクト群、使いやすいし音も悪くないのですが、見た目に反して音はわりと温かみのある感じです。冷たい音にしたいならLexiconを使ったほうがいいです。ただ、Sonitusは温かみのある感じなのに少し硬めの質感なんですよね。ちょっと気持ち悪い音です。

そういうわけで、今回は昔から使っているフリーのリバーブ、「Glaceverb」も使っています。DASAMPLEという会社の作っているリバーブで、無料でダウンロードできるのですが、これは本当に良くできていていまだに使うことのあるリバーブです。

あと、こういう楽器数の多い曲には非常に有効な手法なのですが、今回はマスターにアタックタイムが4.8ms、ニーの設定が7、レシオを13に設定したSonitusのコンプレッサーを薄くかけました。これにより、一度にたくさんの楽器がなる瞬間の音量を下げて、曲全体の音圧をかなり自然に稼げました。マスターではEQも軽くドンシャリ傾向に設定して、より聞きやすい音にしています。

2006年12月31日公開(完全なミックスが仕上がったのは2007年2月16日)

The wet cave

ビート感のある曲に仕上がりました。前半は陰気な感じですが、途中でいきなりドラムが入ります。

後になって聞いてみると、ギターの技術に関してはリードもカッティングもまだまだ稚拙でしたね。でも下手なりに頑張ってはいました。

では、製作過程の解説をしていきます。

効果音

まずは効果音系の音から。最初の「ピチョン」という水の音ですが、これはfreesoundで見つけたクリップを加工したもの。といっても、リバーブをかけた程度だけど。あと、その次に聞こえてくる虫の鳴き声みたいな音も先ほどのサイトで見つけた音を加工して作った。これはもともと、「雨の日の軒先にぽたぽた水が垂れる音」だったんだけど、それを早回しにしたりディレイをかけたり、一部逆再生にしたりといろいろいじった結果できあがった音です。今回「RetroDelay」というプラグインエフェクトを使っているのですが、これがシンプルでとても使いやすい。しかも独自の機能もついているので、かなり発展的な使い方もできます。E-Phonicからダウンロード可能です。

それと、1分21秒付近から聞こえてくる「ガッ ガガッ ガッ ガガガガ」という音。これは当時使っていたPCの性能がしょぼかったが故に、SONAR LEを使っているとしばしば発生してしまっていた雑音を録音して使った音だったりする。DAWソフトは処理落ち寸前だとザザザという雑音が入ってしまうんですよね。

以上の効果音は、一度wavファイルとしてエクスポートしてからSONAR LE付属のソフトサンプラー、「Cyclone」に読み込ませて鳴らしています。SONAR LEではCycloneに関する解説がほとんどされていないので存在を忘れがちなのですが、実はかなり便利に使えるサンプラーですよ。

ギター

14秒付近から聞こえだすコーラスのかかったギターは、GT-8のコーラスを「Stereo2」というモードにした上、さらにUni-Vibeをモデリングしたエフェクトもかけて録っている。アンプはHughes&KettnerのTriampとメサブギのスタックアンプのクリーンチャンネルを混ぜています。あと、「Analog」というモードにしたディレイもかけてあります。

前半にも後半にも、同じような感じのリードギターが入っていますが、これはどちらもメサブギの歪みチャンネル(Modern1)直結で鳴らしています。以前雑誌でアンディティモンズの特集があったときに、インタビューで語っていた「メサブギを12インチ2発のキャビネットで鳴らしてマイクはSM57」というセッティングをそのままGT-8で再現してみたのですが、これがドンピシャ。SM57を使うと適度に低域が落ちて、リードに最適なカリカリした感じの音質になるんですよね。こうやって使うとメサブギもいいもんですな。

55秒付近から聞こえる、すごくきれいな音のギターは、アコースティックシミュレーターを使って出している音。JS1200のリアピックアップを、コイルタップせずにハムバッカーのままで弾いているので、適度に温かみの残る音になっている。

ドラムが入ってから聞こえてくるカッティングギターはリアをコイルタップして、シングルコイル状態にして弾いた。これはメサブギの昔のコンボアンプのリズムチャンネルをゲイン60(最大が100だと思ってください)にして、さらにチューブスクリーマーをアンプの前段に入れている。チューブスクリーマーはゲインをほとんど上げないブースター的なセッティングで、なおかつトーンをハイ側に回してある。チューブスクリーマーはSRVが使っていたことで有名なIbanezのエフェクターなのですが、やはりシングルコイルで弾くとかっこいい音がしますね。

シンセ

3分以内で終わるような短い曲ですが、シンセはいくつも使いました。まずは「Stringer」。これはFalke Music Labが配布しているフリーのプラグインシンセで、メロトロン風のサウンドと操作感なのですが非常に出来が良いです。メロトロン特有の微妙に歪んだ音色が見事に再現されています。ストリングス系の音色を弾いていると気分は完全にプログレ。薄く聞こえてくストリングス音は全てこのシンセで出しています。

アコースティックシミュレーターのかかったギターが聞こえてくる部分で鳴っているハープの音はE-MUの0404にオマケで付いてきたProteusX LEにあったサウンド。「Strings」カテゴリ内の「Drews Harp」という音です。低音もしっかり出るので実は伴奏に使いやすい。

ドラムの音もProteus X LEにあったドラムキットの音を使いました。もともとはわりと生っぽいドラム音だったのですが、コンプをかけてアタック感を強調し、より打ち込みっぽい音にしてあります。

それと、ドラムと一緒に聞こえてくる「シャッ」とか「ブボボボ」とかいう不思議なパーカッション(?)音はTweakbenchのシンセ、「toad」。なんとこれは昔のファミコンの音をイメージしたシンセです。マリオのコインの音とかも入ってますよ。あと、1分35秒あたりで聞こえる「フォーーーー」っていう感じの音もTweakbenchのシンセ「padawan」を使って出しています。こっちはどちらかといえば純粋なシンセサイザーなのですが、プリセットに入っている音がすごく面白いです。神秘的な感じの音ですね。

一番最後に、コーラスギターのカッティングと一緒に聞こえてくる平和そうな音のオルガンは「Phibes」。「Tarkovski」という名前のプリセットがあったりして面白いです。構造や操作感に関しては一般的なハモンドオルガンなのですが、サウンドはそれこそタルコフスキーの映画で聞こえてきそうな少しレトロで幻想的な音です。

この曲を作ったのはまだ古いPCを使っていたころなので、ミックスが大変だった記憶があります。これだけたくさんのシンセやエフェクトを使っているわけですから、処理落ちして雑音が入ったりしまいにはドロップアウトしたりなんてのが日常茶飯事でした。

ミックスでは今回もbuzzroomの3バンドコンプが活躍してくれました。公式サイトとは 別にbuzzroomのエフェクトをまとめておいてあるサイトからどうぞ。

2006年10月28日公開

Kanonより「約束」(作曲:折戸伸治)

京都アニメーションによって再びアニメ化された、Kanonの曲です。いやー、京アニ版Kanonマジでいいっすよ…。この曲が完成した時点でまだ2話目ですけど早くも神アニメ確定だってこれ!しかも2クールもあるからAIRのときよりもゆっくり楽しめるしね!いやっほーぅ!京アニ最高!!!

…すいません、妙にハッスルしてしまいましたwさて。

今回は、新しいバイトの初給料で購入したBOSSのGT-8(マルチエフェクター兼アンプシミュレーター)をさっそく曲に活かしてみた。イントロのジャズギターっぽい音は、Hughes&KettnerのTriampのモデリングでJS1200のフロントピックアップをコイルタップして弾いている。Hughes&Kettnerのアンプって、自分の持っているEdition Blueもそうなんだが低音がすごく良く出る。あと、クリーンチャンネルがすごくクリーン(つまり歪まない)なので、ジャズギター的な音を出すのに向いていると思うのだ。

後半のコーラスがかかったギターはメサブギーのコンボアンプ(おそらく70年代ぐらいのちっちゃいメサブギ)のモデリングに、これまたGT-8に入っていた「2CE」というコーラスをかけて録っている。なかなかきれいな音。

そして、メインのメロディを弾いているギターは、マーシャルのハイゲインタイプのアンプのモデリングでリアピックアップをコイルタップして弾いている。ものすごく軽くピッキングしているので歪んで聞こえないけど、強く弾けばかなり歪むセッティングにしてある。あと、そのままだと音のエッジがきつすぎるのでコーンの中心からはずれ気味のマイク位置を選んだ。

次に、シンセについて。曲の中盤で聞こえる「ピコーン」という、潜水艦のソナーみたいな音は、「Texture」というフリーのソフトシンセを使っている。UGOというサイトからダウンロードできます。

あと、ProteusX LEにあった「Kult E Vat'n」というプリセットのチェロの音に低音を担当させてみた。今回は原曲のコード進行を基に、譜面上でのアレンジに凝ってみた。このチェロが弾いているパートは原曲にはまったくないものです。

ProteusX LEからは他にも「Gritstrings」というパッチを使った。わりと普通なシンセストリングスの音。

ミックスは案外すぐ終わったけど、ギターの録りにすごく時間がかかってしまった…。やはり日頃楽器の練習をしないと、結局レコーディングの時に効率が悪くなってしまうのです。

ダウンロード用リンク(MP3ファイル)

2006年10月14日公開

steam

前回からの反省を生かして、「曲としてのまとまり」を意識して作った曲。ほとんど一つのコード進行(Em G Em G Am D Em)の繰り返しだけで曲を構成している。

まず、最初のプシュプシュ音は前回も使ったフリーのソフトシンセ、LPLL2。これのプリセットの「A-08」を軽くいじって使用。どうやらホワイトノイズを元にして作られている音らしい。その後のシンセベースもLPLL2。これはプリセットの「welcome」を使った。こっちはホワイトノイズとかじゃなくて普通のノコギリ波(saw wave)を元にしてできている音。リミッターをかけて軽くつぶして、低音が極端にでかくなる部分を無くしたりいろいろ加工して使っている。

00:43秒ぐらいからの踏み切りの音っぽい感じのシンセピアノ音は、こちらもフリーのソフトシンセ「WOLLO DRONE 2」のプリセット、「space rhythm」を使用。開発者のErik Wollo氏のサイトからダウンロード可能。聞いてわかるように、いかにもシンセって感じの音。でもこういう音は結構好きだな。Wollo氏はこの手のプラグインシンセを他にもいくつか公開しており、どれもなかなかセンスがいい。最近タンジェリン・ドリームを聞いているのだが、ちょっと雰囲気似てるかなーと思った。

次に、1分目ぐらいから鳴り出すオルガン音はフリーのハモンドオルガンをシミュレートしたシンセ「AZR3」。作者のサイトによると、フリーのvstプラグインとして公開するかわりに、アムネスティー・インターナショナルや国境なき医師団、グリーンピースなどのNGOに寄付をしてくださいとのこと。

かなり本物そっくりな見た目で、ドローバーを操作することで倍音構成を変えられる。さらに、レズリー・スピーカーのモデリングも付いていて、1分40秒付近からはMIDI入力用に使っている電子ピアノのペダルを踏んで、レズリー・スピーカーを回している。

1分24秒ぐらいからのシンセリードのようなテルミンのような何とも言えない音は、その名も「synger」というフリーのプラグインシンセ。XOXOSのサイトからダウンロード可能。基本的には人の声を模した音を出すことを目的にしているらしいけど、EDGEというベースエンハンサー(ピッチシフター?)、cyanide2という歪み系エフェクトと、Classic Chorus(名前のとおりコーラス)を同時に使って音を豪華にしてみたらこんな感じになった。

一番最後の音量が小さくなってからの部分は、実はiZotope社(トレント・レズナーはこの会社のプラグインエフェクト、「Trash」を愛用)が無料で配布しているエフェクト「Vinyl」をかけて、レコードっぽい音にしてある。

ちょっとmobyっぽい曲になったかなーと思った。ちなみに、「synger」で弾いたメロディーはミックスの段階で付け足したもの。突然思いついたアイデアだったけどこれが良かった。

ダウンロード用リンク(MP3ファイル)

2006年9月18日公開

AIRより「ふたり」(作曲:折戸伸治)

Keyのエロゲー、AIRの曲。「涼宮ハルヒの憂鬱」で一気に有名になった京都アニメーションによってアニメ化もされました。アレンジといえるほどのアレンジもしていなくて、もともとはピアノ一台で弾ける曲を左手パートと右手パートをそれぞれ別の楽器に割り振ってみた。ピアノの練習も兼ねてしばらく両手で練習して、ある程度弾けるようになってからパートごとにMIDI録音したんだけど、結局録音作業にはかなり時間がかかってしまった。ただミキシングはわりとすぐに終わったかな。作業時間は4時間以内だったと思う。

録音作業に時間をかけたおかげで、演奏はかなり満足できるものになった。ただモジュレーションホイールが欲しいなーとも思った。ビブラート量を弾きながら調整したいよ。

録音作業に時間をかけたってのはつまり、「OKテイクが出ないので何度も何度も録りなおし→あーもう今日はだめだー、と諦めて寝る→翌日ちょっと上手くなってる」ってのをえんえんと繰り返してたってことなんだけどw

今回はProteus X LE内の楽器と、フリーのプラグインシンセを半分ずつぐらい使用。後半の主旋律を弾いている楽器は中国のバイオリンとも呼ばれる「二胡」。これはだいぶ前に見つけたフリーのプラグインシンセで、本来は有料で配布しているものの簡易版。とはいってもかなりよく出来ていて、無料で配布されている簡易版でも十分使える。Kong Audioというサイトで配布されてます。

あと二胡が鳴り出してから後で薄く聞こえているシンセ(パッド)音は、LPLL2(Lallapallooza lite)。buzzroomのサイトからどうぞ。このシンセ音がちょっと薄すぎたかな…。

それ以外は全部Proteus X LEを使ってます。ミキシングで使ったエフェクトもフリーのVSTプラグインがほとんど。SONAR LE付属のエフェクトがいまいちなんだよね…。

この曲はKeyのゲームである「AIR」の曲なんだけど、元の曲がいいということもあって、なかなか良く仕上がったと思う。自分で曲作るのより楽だしねw

ダウンロード用リンク(MP3ファイル)

2006年9月11日公開

人生で2番目に作った曲

2週間ぐらい毎日3時間から5時間ぐらいは作業してやっと出来た曲。この曲からはミキシングも凝ってみました。でもいまいちまとまりがないし、自分で弾いて録音したベースや、手弾きのMIDIデータで鳴らしてるキーボード類はリズムがズレ気味。まだまだ不満は多い。

再生時間は2分40秒とだいぶ長くなりました。この曲はそれなりに起承転結みたいなものを意識しています。

WindowsMediaPlayer用ストリーミングファイル
RealPlayer用ストリーミング
ダウンロード用(mp3ファイル)

2006年8月25日公開

スラップしてみた

次の曲を作る途中でボツにしたアイデア。16秒程度。ベースでスラップしてます。

ダウンロード用リンク(MP3ファイル)

2006年8月19日公開

生まれて初めて作った曲

ぶっちゃけウンコですwリズムはエイフェックスの「4」のパクリだし…。フルートのメロディーのセンスもいまいち。でも結構すぐ仕上がった曲です。再生時間43秒とかなり短い。

ダウンロード用リンク(MP3ファイル)

2006年8月1日公開

「ふたり」と「約束」は、VisualArt's/Keyのゲームで使用されていた音楽を私が編曲・演奏したものです。作曲者はどちらも折戸伸治さん。
key

また、編曲・演奏に当たってはぴこのスコアにて公開されている楽譜を参考にしました。サイトには非常に正確な楽譜だけでなく、ご本人のすばらしい演奏もアップされています。
ぴこのスコア

音楽の部屋